苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」/森岡 毅

苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」

 

・おススメ度:★★★(MUST BUY! 

・出版社:ダイヤモンド社

・出版日:2019/4/11

・単行本:308ページ

・ジャンル:自己啓発、ビジネス・経済

 

これは!私が大好きなマーケターの森岡毅さんの名作です!

就職活動や転職活動に挑む方やこれからどのようなキャリアを築いたら良いのか悩んでいる方の必読本です。

 

まずは、森岡さんを知らない方の為に少し森岡さんの経歴について説明します。

 

森岡さんは神戸大学を卒業された後、マーケティングカンパニーで有名なP&Gに入社しブランドマネージャーとしてヴィダルサスーンを担当し、P&G世界本社で北米パンテーンのブランドマネージャーをされていました。

 

その後はP&Gからユニバーサルスタジオジャパン(以下USJ)へ転職し、USJを再建し業績をV字回復されたとても有名なマーケターです!

 

USJを退社後は自ら「株式会社刀」というマーケティング会社を立ち上げているようです。

 

実は私、森岡さんの本を読むまでUSJに行った事がありませんでしたが、森岡さんの本「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」を読んだ後、USJに行きたくなり当時お付き合いしていた男性と初めてUSJに行きました。

 

ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の迫力とリアルさ!思わず叫びワクワクが止まりませんでした。それ以来、私は森岡さんが出された本を全て読み、森岡さんのファンになりました。皆さまも是非読んでみてください!USJに行きたくなりますよ。笑

 

こんな方におススメです!

 

・「どんな企業に就職したら良いのか分からない」「自分の強みが分からない」と悩む就活生の方や転職活動中の方。

 

・「今の仕事が自分にあっているか分からない」「自分の強みが生かせる仕事ってなんだろう」「これからどんなキャリアを築いたら良いのか」と悩む社会人の方。

 

本のざっくり感想 

■自分をマーケティングする

著者の森岡さんは高度数学を用いたマーケティングのプロです。そんなマーケティングのプロがご自身の娘さんに向けて書かれた本で、「自分をマーケティングする方法」が学べます。

 

人生の中で就職活動や転職活動の機会が何回かありますが、これからの人生を決める大きな選択と決断ですよね。

 

小さい頃から「プロ野球選手になる!」「バレリーナになる!」「美容師になる!」など明確な夢がある人は良いですが、明確な夢が無い中生きる大半の人は「自分にはどんな仕事が合うのかな」という自己分析の壁にぶち当たるはずです。

 

森岡さんはこの本で、自分の将来や仕事の事を考える際の考え方を教えてくれます。あなたの今後のキャリアをどのように築いたら良いのかを考える際に是非読んでみてください。

 

■世の中は不平等だった

「人間はみんな平等だよね」と言いたいところだが、著者の森岡さんは「世の中は残酷な世界」と言い切っています。不平等だとおっしゃっているのです!

 

確かにアスリート家系に生まれた子供は運動神経に優れた遺伝子を受け継ぐ可能性が高いですし、裕福な家庭に生まれた子供は教育の機会が与えられ、学力レベルも高くなる確率が高いですよね。

 

そんな「世の中は残酷な世界」という現実を受け止め、自分で選択する事が大切と言っています。

 

■技能(スキル)を高める

森岡さんは就職活動の際に、某有名大手商社の内定を取っていたのですが、当時は現在ほど有名ではなかったP&Gに入社されています。

 

その理由は、技能(スキル)が財産で生活の糧になると考えているからです。

 

日本の企業で総合職採用されると、営業部に配属されたり、マーケティング部に配属されたりジョブローテーションが前提なので、特定の技能(スキル)を極めるには難しい環境ですよね。

 

■とにかく自己分析

「自己分析→自分の特徴を知る→自分の特徴を磨く→環境を選ぶ」方法をこの本で紹介しています!具体的な方法も書かれているので、私も実際に書き出してしてみました。自分ってこんな人なんだな~と客観的に自分を自己分析できました。

 

■緊張を克服する方法

私はプレゼンや面接の際などに、心拍数が上がり表情も固まり、かなり緊張する人間です。緊張しなくなる方法が書かれていて、なるほど・・・!と思いました。ネタバレするので言えませんが、緊張はみんなするのが普通なのだなと感じました。

 

■苦しかったときの話をしようか

森岡さんファンの私としては、本の後半に出てくる北米パンテーンのブランドマネージャーをなさっていた時の葛藤の話に涙しました。胸が痛くなります。森岡さんでも会社に行きたくないと悩む日々があったりと、とにかくガッツに感服でした。

 

私が良いと思ったポイント

 この本を読んで、「自分をマーケティングする」ことと、「自分をブランディングする」ことの重要性を強く感じました。

 

企業のマーケティングにおいても、ブランドの再生などを行う際に、現状のブランド分析と、何年か後にどんなブランドになりたいか(どんなブランドだと消費者に思われたたいか)分析を行いますよね。それと一緒だと思います。

 

まずは自分を分析し、自分の特徴を知る。そして自分は将来どんな風になりたいか、周りに何と思われたら幸せかを考え、その組み立てた設計図に向けてひたすら自分の技能(スキル)を磨く。ただこれに尽きると思いました。

 

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